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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


「芻霊呪法――共鳴り」



金槌が振り下ろされ、釘が藁人形に深く食い込んだ。



「っ……!」



白衣についた血を通じて、呪力が流れ込む。
細井がバランスを崩し、背後の壁に背中をぶつけた。



「……はっ、こんなことで」



細井が鼻で笑って、再び体勢を立て直そうとする。



「お前、今テメェ自身の感覚、開きっ放しにしてるんだろ」



野薔薇ちゃんが、冷たく笑った。



「私の本命は、こっちだよ」



パチン、と野薔薇ちゃんの指が鳴る。



「芻霊呪法――簪(かんざし)」



その瞬間だった。
細井のすぐ背後の壁。
さっき野薔薇ちゃんが放って、彼があっさりと避けた三本の釘。
そこから、爆発的な呪力が弾け飛んだ。



カァンッ!!!



「が、はっ……!?」



轟音と閃光。
細井の身体が、不自然に大きく跳ねる。
自分の感覚を極限まで高めていた細井にとって、至近距離での呪力の炸裂は、致死量の刺激だった。



「あ、が……っ! ぎゃあぁぁぁっ!!」



大きく目を見開き、細井が自分の両耳を激しく掻きむしる。
そのまま床へ崩れ落ち、痙攣した。


野薔薇ちゃんが金槌を肩に担ぎ直す。



「お前の敗因はさ。人にペラペラ、自分の術式を喋っちまうところだよ。馬鹿が」



細井は白目を剥いたまま、床の上で動かない。


野薔薇ちゃんはそれを一瞥すると、すぐにこちらを振り返った。



「っ!」

「ちゃん……っ!」



二人が私の方へ駆け寄ってくる。
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