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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


もうやめてほしいのか、もっと欲しいのか。
自分でもわからなくなっていく。


その曖昧さごと押し流されて――



「……やぁっ、ぁ……」



身体がびくびくと震えて、力が抜けていく。


……嘘。
今ので、私……。


認めたくないのに、身体だけが答えを知っていた。



「ははっ、気持ちいいか?」



細井が、ひどく下劣な笑い声を上げる。


(……っ、この……!)


涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げて、細井を睨みつけた。



「……まだ、そんな元気があるのか。さすが、呪術師だな」



私の視線を受けても、細井はまったく動じていない。
むしろ、心底楽しそうに目を細めていた。



「まぁ、いい。少し、強くするか」



細井がまるでオーディオのつまみを回すように、指先を動かす。
その直後、身体はさらなる快感を求めて激しく疼き始めた。


(やだ……っ。もっと、なんて……っ)


頭では、こんなに拒絶しているのに。
身体の芯から、どうしようもないほどの熱と欲求が込み上げてくる。


早く、どこでもいいから触ってほしい。


……違う。
今のは、違う。
そんなこと、思っちゃだめ。
思いたくない。


でも、一度浮かんだ願いは消えてくれなかった。
身体の奥で熱が膨らんで、もっと、もっとと急かしてくる。


嫌なのに。
その手を待っている自分がいる。
怖いのに。
狂ってしまいそうなほどの快感で、いっそこの頭の中をぐちゃぐちゃにしてほしい。


細井が、私の顔を間近で覗き込んだ。



「こな……いで」

「その生意気な口も、もっと素直にしてやろう」



細井の顔が近づいて、生ぬるい息がかかった。


嫌だ。
気持ち悪いはずなのに、触れられた場所がまだ熱を持っている。
次なんて望んでいない。
望んでいない、はずなのに――


(ちがう……こんなの、ちがう……っ)


細井の粘り気のある唇が、私に近づいてくる。


(ふざけ、るな……っ!)


最後に残った力をかき集めて、身を起こした。



「が、ぁっ!?」



嫌悪も、恐怖も、怒りも、全部そこに込めて。
私は、細井の唇に噛みついた。
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