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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


「とにかく。その子を退学に追い込んだ連中は、今後も狙われる可能性が高い……問題は、どうやってあの種を飲ませてるかよね」



野薔薇ちゃんが、苛立ったように指で膝を叩く。



「でも、少なくともあの術式は完全な遠距離型って感じじゃない。誰かが近づいてるはずよ。直接か、それに近い方法で」

「つまり……ターゲットに接触した人が怪しいってこと?」

「そういうこと」

「事件のせいで休講になっている今が調べるチャンスよ、私は今晩、化学準備室を探る」

「私も行く」



真澄ちゃんが、間髪入れずにそう言った。



「馬鹿、あんたは来なくていい」

「でも、校内なら私の方が詳しいよ。準備室がある特別棟は、監視カメラがあるの。私ならその位置わかるし」

「……あんた、なんでそんな情報知ってんのよ」



真澄ちゃんは視線を逸らして、気まずそうに笑う。



「その……夜間の見回りルートとか、カメラの死角とか生徒はみんな知ってるというか……みんな、夜な夜な彼氏に会いに行ったりしてるから」

「あー……そういうこと」



野薔薇ちゃんは呆れたようにため息を吐いた。



「真澄、危なくなったら即逃げる。それが条件よ」

「うん」

「は、さっき部屋まで送り届けた子を見張ってて」

「わかった」



散らばっていた点が、少しずつ線になりかけている。
けれど、その線の先に何があるのかは、まだ見えない。


不穏な予感だけを抱えたまま、私たちは夜を待つことになった。
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