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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


「そうね。とりあえず伊地知さんたちに連絡して、その退学した子の今の足取りを調べてもらいましょ」



野薔薇ちゃんがスマホを取り出しながら答える。
すると、真澄ちゃんが不安そうに口を開いた。



「あの……犯人が、細井先生ってことは考えられないかな?」



真澄ちゃんの言葉に、野薔薇ちゃんはスマホを操作する手を止めた。



「うーん。でも細井は、自分だけお咎めなしで学校に残ったんでしょ? どっちかというと、恨まれてる側じゃない?」



恨まれている。
本当にそうなのかな。


(もし、私だったら……)


先生を守るために、自分が消えることを選んだとしたら。



「……二人が本気だったなら、仕方のない選択だったのかもしれないよ」



気づいたら、そう口にしていた。
野薔薇ちゃんと真澄ちゃんが、私の言葉の意味を探るようにこちらを見る。



「私なら……好きな人に、迷惑かけたくないし」



もし彼女が、細井先生をかばって一人で学校を去ったのだとしたら。
先生の立場を守るために、すべてを諦めたのだとしたら。
細井先生が、彼女を追い詰めた生徒たちを深く憎んでいてもおかしくない。
あるいは、二人が共謀して復讐している可能性だってある。


私の言葉を聞いて、野薔薇ちゃんは考え込むように顎に手を当てた。



「……の言う通り、そっちの線も考えた方がよさそうね」
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