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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


「なんで……そんなことに?」



私が尋ねると、真澄ちゃんは話しづらそうに続けた。



「……その子、細井先生と付き合ってるっていう噂があったの。それを学校にバラされて……」

「ちょっと待って。それが本当なら、教師の方がただじゃ済まないんじゃ……?」



野薔薇ちゃんがそう口にすると、真澄ちゃんは辛そうに目を伏せた。



「細井先生は……この学校の、学長の息子なの」

「えっ……」

「だから、先生はお咎めなしで……退学になったのは、その子だけ」



――先生と生徒。


その言葉が、頭の中で何度も繰り返される。
他人事だとは、どうしても思えなかった。


もし、私たちの関係が知られたら――


上層部だけじゃない。
御三家だって、きっと黙っていない。
先生をよく思っていない人たちだって、そんな隙を見逃さないはずだ。


困るのは、私だけじゃない。
先生の立場も。
先生がこれまで守ってきたものも。


私が、壊してしまうかもしれない。


(そんなの……やだ)


考えれば考えるほど、指先が冷たくなっていく。



「それで、退学になったその子は今どうしてるの?」



野薔薇ちゃんに問われると、真澄ちゃんは目を伏せ、静かに首を横に振った。



「……わからない。学校を去った後のことは、誰も」

「じゃあ……」



私は二人を交互に見つめた。



「その退学になった子が、復讐のためにこの事件を起こしてるってこと?」



先生との秘密の関係をばらされたことで、被害者の子たちが順番に呪われている。
動機としては、十分すぎる。
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