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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


どうやって誤魔化そう。
ミステリー小説が好きで、つい首を突っ込みたくなっちゃったとか?


あれでもないこれでもないと言い訳を探していると、野薔薇ちゃんが真澄ちゃんの顔を真っ直ぐに見た。



「……真澄には、ごまかさずに言うわ」

「実は……私とは呪術師なの。この事件を調べるために、この学校に潜入してんのよ」

「じゅじゅつ……し?」



真澄ちゃんが、何のことかわからないようにぽかんとしている。


ちょっと、野薔薇ちゃん!?
バラしちゃっていいの!?


私は慌てて、野薔薇ちゃんの腕を掴んだ。



「い、いいの!? そんな、本当のこと言って……っ」



呪術のことは、一般の人には絶対に秘密だ。
確か、呪術規定にもそう書いてあった気がする。



「大丈夫よ。真澄は知ってるから」

「そうなの?」

「ええ。呪力の存在とか、そういう見えない世界のこと。昔、私が村にいた頃に話したの」



真澄ちゃんは、こくこくと頷いた。



「全部わかるわけじゃないけど……野薔薇ちゃんが、そういう世界に関わってることは知ってる」

「……こんな厄介事に、あんたを巻き込むつもりはなかったんだけど。悪いけど、協力してもらうわ」

「うん。私ができることなら、なんでも」



普通は怖がって逃げ出すような話なのに、二人の間にある強い絆が伝わってくる。



「それで、何か心当たりある?」



野薔薇ちゃんの問いに、真澄ちゃんはすぐには答えなかった。
話すべきかどうか、迷っているみたい。



「真澄?」

「……」

「あ、言いたくないなら無理しなくても……」

「ううん、違うの」



真澄ちゃんは首を横に振った。



「これは……人から聞いた話だから、確証はないんだけど――」



人から聞いた話。
つまり、ただの噂かもしれない。
でも、真澄ちゃんの顔は、軽い噂話をする時のものではなかった。



「中等部の頃にね」



真澄ちゃんは、膝の上で重ねた手に力を込める。



「そのグループの子たちが、一人の子を……退学に追いやったことがあるって」
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