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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


「ご、ご丁寧なご挨拶、恐縮です……」

「い、いえ! こちらこそ!」



……どうしよう。
こういう時って、何を話せばいいんだろう。
失礼があったら大変だと思えば思うほど、何も浮かんでこない。
変な汗をかきながら頭をフル回転させていると、真澄ちゃんが口を開いた。



「あ、あの。さんの……ご趣味は?」

「えっ? あ、しゅ、趣味は……読書とか、でして」



落ち着かなくて、つい髪の端をいじってしまう。



「真澄さん……のご趣味は、何でしょうか」

「私は、お、お花を少々……」

「そうなんですね、素晴らしいです……」



ぎこちない笑顔で、互いにカクカクとお辞儀しあっていると。



「あんたら、見合いじゃないのよ。ったく、二人とも人見知りなんだから」



野薔薇ちゃんが、やれやれと頭を抱えた。


私と真澄ちゃんは思わず顔を見合わせる。
なんだか、急におかしくなって。
緊張が解けて、二人で小さく「えへへ」と笑い合った。



「あの……私のこと、名前で呼んでもらって大丈夫です。敬語もなしで」

「うん、わかった。じゃあ……ちゃん。私のことも、真澄って呼んでね」

「うん。よろしくね、真澄ちゃん」



少し照れくさいけれど、呼び方を変えただけで、ぐっと距離が縮まった気がする。



「あの、お部屋にお邪魔してごめんなさい」

「ううん、全然大丈夫だよ」



真澄ちゃんはぎゅっと両手を握り合わせた。



「……実は、私の相部屋の子が……さっき食堂で亡くなった子なの」

「え……っ」

「今、警察の人がたくさん来てて。荷物とか色々調べてるから、今は部屋に入れなくて……」

「そうだったんだ……」



同じ部屋で過ごしていた子が、突然あんな形で亡くなった。
それだけでも怖いはずなのに、部屋に戻ることもできないなんて。
気の利いたことを言いたいけど、うまい言葉が見つからない。


私が黙っていると、横から野薔薇ちゃんが口を開いた。



「それで待機がてら今、真澄に色々聞いてたのよ。どうやら、今回の被害者の子たち……みんな同じグループだったらしいわ」

「……同じグループ?」
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