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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


「……別に。あんなクソ田舎の、数少ない知り合いってだけよ」

「ふふっ、そっか」



はそれ以上追及してこない。
ただ、柔らかく微笑んで私の言葉を受け入れてくれる。


(ほんと。こういうところよね)


無理に踏み込まず、ちゃんと寄り添ってくれる。
のそういうところが、一緒にいて心地いい。


(まぁ、絶対に口には出してやらないけど……)


むず痒くなった感情を誤魔化すように、私はじろりと彼女を見据えた。



「あんた、それより。被害者の子と同じクラスなんだから、そっちの調査はどうなのよ?」

「うっ……」



途端に、が分かりやすく目を逸らした。



「そ、そっちは……全然でして」



もじもじとシーツを指でなぞりながら、どんどん声が小さくなっていく。



「女子の噂話といえばトイレだと思って、ずっと個室で張り込みしたりしたんだけど……」

「なんでトイレ?」



思わず、素の声が出た。



「えっ。だって、ドラマとかだと、トイレで内緒話とか噂話してるし」



大真面目な顔で、とんでもないことを言い出す。


(この子、完全にテレビの見すぎでしょ……)


の天然ぶりに、開いた口が塞がらない。



「で? その古臭い張り込みの結果は?」

「……足が痺れただけで、終わりました」



がっくりと肩を落とす。
その情けない姿を見ていたら、なんだか怒る気も失せてしまった。



「はぁ……。まぁ、あんたに完璧な潜入捜査を期待した私がバカだったわ」

「うぅ、ごめんなさい……」

「まあ、いいわ。こっちは少しだけ収穫があったし」

「えっ、ほんと? さすが野薔薇ちゃん!」

「ふふん、当たり前よ。それで、被害者の子だけど」



真澄から聞いた被害者の人物像を共有すると。
同じ結論に行き着いたのか、も顔を強張らせた。



「じゃあ……やっぱり、被害者の子じゃなくて、別の誰かが荷物を受け取ったのかな……?」

「ええ。その可能性が高いわね」



すると、は何かを閃いたようにポンと手を打った。
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