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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


***



お嬢様学校の女子寮の部屋は、そこらのホテルよりずっと豪華だった。


(……全寮制って、潜入任務には好都合だけど)


消灯時間だの門限だの、学校のルールがいちいち細かくて本当にめんどくさい。
ただ唯一の救いは、私とが同室に割り当てられたこと。
あの子と一緒じゃなかったら、こんな肩が凝る『お嬢様ごっこ』、三日も耐えられなかったかもしれない。


無駄にふかふかのベッドに腰掛けて、が来るのを待つ。
ほどなくして、ガチャリとドアが開いた。



「ただいまぁ……っ」



疲れ切った顔のが、ずるずると足を引きずるようにして入ってくる。



「なんか、ごっそり魂抜かれてない?」



私が尋ねると、はドアに鍵をかけてから、よろよろともう一つのベッドへ向かった。
そのまま力尽きたみたいに、ばふっと布団へうつ伏せに倒れ込む。
……本当に何があったのよ。



「野薔薇ちゃぁん……私、不審者になりかけました」

「は?」



何やってんのよ、この子は。



「あ、でも須和さんが間一髪で助けてくれて……」

「は? 須和さんって……あのノーベル賞候補の?」



私が聞き返すと、はこくこくと頷いた。



「うん。今度この高校で特別講演をするらしくて、その打ち合わせでたまたま来てたんだって。それで、危ないところを助けてもらったの」



なんでその人が、こんなタイミングで。
突然出てきた名前に、少しだけ警戒心が顔を出す。


確かに今回の『Re:bloom』事件について、その須和って人に協力してもらっているとは聞いていた。
でも、私はまだ直接会ったことはない。


はすっかり信じきっているみたいだけど。
都合よくを助けてくれるなんて、少し出来過ぎている気もする。


……まぁ、硝子さんの知り合いだって言うし。
今は疑うより、が無事だったことを優先するべきか。



「ふーん……。それで? わかったことって何よ」

「そうなの! あのね、クラスの子に頼まれて化学室に行ったんだけどね。そこの準備室に……」



そこから、は今日あった出来事を順番に話し始めた。
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