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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第28章 「善意の逆理 Ⅰ**」


いや、待て。
まだ、決めつけるのは早い。
みんなの知らないところで、何か深く思い詰めてたってこともあるだろうし。
とにかく、もう少し探ってみないと。



「……ねえ。野薔薇ちゃんは、どう思う?」



ふいに名前を呼ばれて、ハッと顔を上げる。
真澄が不安そうに、私を覗き込んでいた。
やばい、聞いてなかった。



「学校も詳しくは教えてくれないから、変な噂ばかりで……。野薔薇ちゃんも、やっぱり怖いよね?」

「え、あ……そうね。急な話で、ちょっとびっくりしちゃって」



笑って誤魔化した、その時だった。


ブルッ。


制服のポケットの中で、スマホが短く震えた。



「あ、ごめん。ちょっと待って」



真澄に断ってから、スマホを取り出す。
画面に表示されたメッセージの送信者は、だった。



『野薔薇ちゃん、今から会える? こっちで少し、わかったことがあるんだけど』



真澄にはもう少し聞きたいことがあるけど。
流石に、これ以上一気に聞き出すのは怪しまれる。
先生が言ってた倒れた生徒の件は……また今度探りを入れるか。


私はスマホをポケットにしまって、真澄に向き直った。



「私、そろそろ行かないと」

「うん、わかった」



真澄は少し名残惜しそうに頷いた。
その顔を見ると、もう少し話していたい気持ちが揺れる。
でも、今は任務中だ。
が何か掴んだなら、早く合流しないといけない。



「今日はありがとう。また明日ね。今度、買い物でも行きましょ」



私が軽く手を振ると、真澄はパッと顔を明るくして「うんっ」と頷いた。
懐かしさを振り切るように背を向けて、私はが待つ場所へと足を速めた。
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