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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第25章 「可惜夜に眠る 番外編」


「……ってさ」

「はい?」

「昔から、天然って言われない?」



唐突な問いかけに、思わず目を丸くする。



「えっ。言われませんけど……」

「いや、絶対言われてるね。無自覚なだけだよ、それ」



先生が大きくため息をついた。



「じゃぁ、リストウォーマーじゃないんですか、それ」

「手首につけるっていう点では、正解かな」



首を傾げて、先生の手元にあるピンク色のふわふわをもう一度見つめる。
防寒具じゃないとしたら、一体何に使うんだろう。
鎖がついているってことは、落とさないように何かを繋いでおくため?
でも、こんなに派手で可愛いデザインだし――


うーんと考えていると。
不意に、先生が私の右手首を持ち上げて――



「え?」



カチャッと冷たい金属音が響いた。


手首にひんやりとした重みと、ふわふわのファーが肌をくすぐる。
私の右手首には、さっきまで先生が持っていたピンク色の輪っかが、ぴったりとはめられていた。


そこから伸びる太い銀色のチェーン。
その先にあるもう一つの輪っかを、先生が楽しそうに指先で揺らしている。



「……せ、先生。これって……っ!」



ようやく、そのアイテムの正体に思い至った。
顔に一気に熱が集まってくるのがわかる。



「て、手錠じゃないですか! 早く外してくださいよぉ……っ」



手錠を掛けられた右手をバタバタと振ると、先生はチェーンを指に巻き付けてさらに距離を縮めてきた。



「使う予定はなくなったんだけど。……案外、とびきりいい使い道があるかもって気づいちゃった」

「いい使い道?」

「そう。たとえば……夜、ベッドから絶対に逃げられないように繋いでおくとか」

「……え」



蒼い眼から、獲物を舐め回すような強い視線を感じた。
この眼をしてる時の先生は、ろくなことを考えてないのを知ってる。


(逃げないようにって、ベッドから落ちないように繋ぐってことだよね?)
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