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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第25章 「可惜夜に眠る 番外編」


硝子さんが呆れたように眉をひそめる。



「……どうせ、正論という名のもとで説教でもしたんだろ。お前、正論嫌いなのに」

「説教じゃないもん! あの子のためを思って、ちょっと厳しく現実を突きつけようとしただけだもん!」



先生がガバッと顔を上げて叫んだ。
目隠しをしてるから表情はわかんないけど、口元が完全にへの字に曲がっている。



「……三十路前の男が『だもん』とか言うな。気持ち悪い」



硝子さんが新しい包帯を取り出しながら、冷たく吐き捨てた。
伊地知さんはオロオロと、先生と硝子さんを心配そうに見ている。



「で。何を言っちゃったんですか、五条さん」



伊地知さんが恐る恐る尋ねると。
先生は再び枕に顔をベチャッと埋めて、消え入りそうな声で呟いた。



「……呪術師やめろって」

「「はあ!?」」



俺と伊地知さんの声が、見事にハモった。


えっ、マジで!?
あんなボロボロになってたに、そんなこと言ったの!?
つーか、なんで任務失敗して、そんなことになってんの!?



「せ、先生! なんでそんなこと言うんだよ! は悪くねーだろ、それだったら俺も……!」

「わかってるよ! わかってるけど、もう後戻りできなかったんだよ! あああ、嫌われた。完全に嫌われた……僕達別れちゃうかも」



長い足をバタバタさせて、大の大人がベッドの上でのたうち回っている。
……ん? 今、別れるって言った?



「自業自得だ。この前もに噛みつきやがって」



硝子さんがカルテに何かを書き込みながら、氷のように冷たく言い放つ。
そして、先生にトドメを刺すように続けた。



「お前と別れたほうが……にとっては、幸せかもな」

「冷たい! 硝子の意地悪! ……ああ、でもどうしよう。あの子、本当に真面目だから、明日退学届とか出してきそう……」



先生がガバッと勢いよく身を起こして、伊地知さんの方を向いた。
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