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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第24章 「可惜夜に眠る 後編②**」


「ふわふわした雰囲気とか、笑った顔がそっくり」

「……そう、かな」



ふわふわした雰囲気……。 褒められてる?
でも、お母さんと似てるって言われると、なんだか照れくさい。



「目元はお父さんに似てるかもね」

「お父さんに?」

「うん。少し垂れ目で、優しそうなところ。……でも、芯が強くてちょっと頑固そうなところとか、そのまんま」

「が、頑固って……」



せっかく感動して涙ぐんでいたのに、思わず涙が引っ込んでしまった。



「先生、私のこと……ふわふわとか頑固とか、そんなふうに思ってたんですか?」

「えー、褒めてるってば」



先生が拗ねる私の頭を撫でた、その時――

背後ですうっと襖が開く音がした。



「お茶、入ったわよー」



振り向くと、おばあちゃんがお盆を持って立っていた。
お盆の上には、冷たい麦茶とまるい大福が並んでいる。



「先生も律儀な人ねぇ」



おばあちゃんはにこにこと笑いながら、私たちのそばにお盆を置いた。
すると、先生はあぐらをかいて、へらっと愛想よく笑う。



「いやー、のご両親にはちゃんと挨拶しておかないとって思いまして」

「やだー、先生ったら。こっちまで恥ずかしくなっちゃう」



おばあちゃんは先生に麦茶の入ったグラスを渡しながら、続けた。



「もう、いつでもを連れて行ってもらって構わないわよ〜。あ、先生、日取りはいつにする?」

「お、おばあちゃん!?」

「明後日が、大安だから……」

「なんでそんな話になるのっ!」



私が慌てて声を上げると、おばあちゃんは楽しそうに肩を揺らした。



「あんたは、冗談通じないんだから」

「もー、やめてよ……」



私と先生は、たしかに恋人同士だ。
でも、そんなふうに“その先”のことを言われても、正直まだよくわからない。
それなのに。
少しだけ先生との未来を想像した途端、心臓がうるさくなった。


(そもそも……先生が、そこまで考えてるかなんてわからないのに)


私は隣に座る先生に向かって、小さく頭を下げた。



「すみません。先生、気にしないでくださいね」



すると、先生はあぐらをかいた膝に頬杖をついたまま、私から視線を逸らさずに、ぼそっと低く呟いた。
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