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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第24章 「可惜夜に眠る 後編②**」


(……はぁ?)


いつものこいつなら、どんな深刻な事態だろうが「僕、最強だから」と笑って片付けるくせに。
生徒の指導だって、飄々とした態度で底意地悪く正論をぶつけたり、無理難題を押し付けるのが『五条悟』という男だ。


それが、なんだよ。
「自分がやると感情が入って甘やかしてしまうから、代わりにやってくれ」だと?
でも、それだけのことは特別ってこと……なのか。



「……ちっ。私を都合のいい悪者にする気かよ」



私が睨むと、悟は悪びれもせずに笑った。



「えー? だって真希、そういうの得意でしょ」

「あ?」

「痛いとこ突いて、相手泣かせるの」

「ぶっ殺すぞ」



悟はへらっと笑ったまま、少しだけ声を落とした。



「それだけで頼んでるわけじゃないよ」

「真希ならが置かれてる立場も、理解してると思ってね」



一瞬、言葉に詰まる。
いつもの軽口のままなのに、そこだけ妙に本気に聞こえた。


私は深いため息をついて、腕を組んで壁に背中を預けた。



「……まぁ、あいつがウジウジしてんのは私も見てて苛ついてたところだ。お前に言われるまでもなく、キッチリしごいてやるよ」

「さっすが、真希! 憂太を泣かしただけあるね」



さっきまでの真面目な空気はどこへ行ったんだ。
いつも通りの悟に、一気に苛立ちが湧いてくる。



「じゃ、よろしく」



悟は軽く手を振って、その場から立ち去った。












「……ってわけだよ」



真希さんはそう言って、持っていたペットボトルの水を飲みほした。



「……で、何したんですか」



俺が尋ねると、真希さんは空になったペットボトルを弄りながら、ふっと息をついた。



「打ち合いに付き合わせた」

「……に、真希さんと打ち合いなんて無茶でしょ」

「ああ、案の定ボロボロだったな。でも、あいつの致命的な欠点がよく分かった」

「だから、その半端な覚悟じゃ死ぬぞって、強めに脅してやったんだよ」


(……それで、はあんなに落ち込んでたのか)


合宿二日目の朝。
ひどく思い詰めた顔をして朝飯の席に現れたあいつの姿が、やっと腑に落ちた。
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