• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第24章 「可惜夜に眠る 後編②**」


思い返せば、先生は隠す気なんて最初からなかったのかもしれない。
砂浜へ目をやると、が笑って、先生がその頭を愛おしそうに撫でている。


朝の海風に髪を揺らしながら、真希さんが静かに呟いた。



「まぁ、確信したのは……悟から、のこと頼まれた時だけどな」

「頼まれた?」

「合宿の初日の夜さ。あの馬鹿に呼び出されたんだよ」



そう言うと、真希さんは少しだけ目を細めた。










合宿の初日。
夜も更けて、みんなが寝静まった頃。
私は合宿所の裏庭に、悟に呼び出されていた。



「やあっ、真希! こんな夜更けに僕と二人きりの星空デートなんて、ドキドキしちゃうでしょ?」



裏庭のベンチに腰掛けた悟が、ヘラヘラと笑いながら手を振っている。



「……あ? 何時だと思ってんだよ。セクハラで訴えるぞ」

「えー、冷たいなぁ」



私が心底嫌そうな顔で睨みつけると、悟はわざとらしく肩をすくめた。



「くだらねぇ。用がないなら帰るぞ。こっちは明日から特訓で忙しいんだ」

「待って待って! 帰らないでってば。ちゃんと用事あるから!」



私が面倒くさそうに足を止めると、悟はぽんぽんと自分の隣を叩いた。
当然そんな誘いに乗る気は毛頭なく、少し離れた場所に立ったまま、腕を組んで見下ろした。



「で? 用ってなんだよ」

「いやー、実は真希にちょっと頼みがあってさ……」



悟はそこで一瞬だけ笑みを薄めた。



「明日、と訓練してやってほしい。それで、厳しく現実を突きつけてやってほしいんだよね」


(は? なんだそれ?)


私は、小さく舌打ちをした。



「そんなの、お前が言えばいいだろ。あいつの担任なんだから」



悟は夜空を見上げ、どこか自嘲気味に笑った。



「僕が言ってもいいんだけどさ。……今のに僕が言うと、余計に拗らせちゃいそうだし」

「それに僕だと、どうしても……甘やかしちゃうから」

「真希が一番適任だと思ってね」
/ 730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp