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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第17章 「花は蒼に濡れる**」


(……先生の裸……)
 

自分とは違う。
骨格も、筋肉のつき方も全て。
 

(……わたし、本当に……これから先生と)
 

そう思った瞬間、胸がきゅうっと締めつけられた。
嬉しいのか、怖いのか、恥ずかしいのか。
どれか一つじゃなくて、全部がぐるぐると混ざり合って息ができなくなる。
 

ふと、先生の手が動いた。

 
ベッドの横、サイドテーブルの引き出しへ無造作に指を伸ばす姿があった。
カチャ、と小さな音がして、金属のつまみが動く。


(……なにか、取り出すの?)


視線を逸らしたいのに、逸らせなかった。
先生の白い指がその奥を探るように動いている。
そして、小さな四角いパッケージをひとつ取り出した。


(……あれって……)


はじめて見るそれは、思っていたよりも小さくて。
でも、やけに現実的で。


( そ、そうだよね……必要、だもんね)

 
あたりまえのこと。
でも、ちゃんと「するんだ」ってことを、今さら突きつけられたようで――


無意識に視線が先生の手元を追ってしまう。



「……え、なに? そんなに興味あるの?」



ふと顔を上げた先生が、いたずらっぽく微笑んだ。



「ち、ちが……! あの……」



とっさに否定しようとした言葉は、うまく口にできなかった。



「顔、真っ赤だよ?」



そう言われて、たまらず顔を逸らす。


 
でも。


(……だって、気になって……)

 
そっと横目だけでちらっと先生の方を見る。
視線の先で、先生は落ち着いた手つきで自分の腰元へと手をやっていた。

 

ベルトの金具の外れる小さな音。
それが静かな部屋に響いただけで、心臓がひとつ大きく跳ねた。


先生の手がズボンのチャックに指がかかる。
ズボンが腰から滑り落ち、脚のラインが照明の中で浮かび上がる。


下着の奥にあるものの輪郭が、布越しにでもわかってしまって。
自分とは違う身体に息を呑んだ。


( 先生の……)

 
きっと、ふつうのこと。
男の人なら当たり前のことなんだって……わかってるのに。


(……おっきい……)

(ほんとに、これが……入るの……?)
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