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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第11章 「魔女はまだ、花の名を知らない」


「いや、なんとなく。空気がふわって揺れてたからさ。君の力、草花に反応しやすいでしょ?」

「さすがに“視える”わけじゃないけど、空間の揺れ方が……ちょっと異質だったから」



私は、思わず自分の手のひらを見つめた。
指から何かが出ているわけじゃない。
だけど、たしかに――何かが“起きていた”。


(……やっぱり、私の中の力って……)


そのとき。



「――あ、そうそう。これ」



先生が片手に提げていた紙袋を、ひょいと持ち上げた。



「仙台名物、喜久福~。出張のお土産」



にこりと笑って、袋を私に差し出す。



「僕のおすすめは、ずんだ生クリーム味。一緒に食べよ?」



その言葉に、思わず小さく笑ってしまった。


嬉しかった。
不安だった気持ちも。
胸のざわつきも。
その一言でふっとやわらいでいく。



「……はい」



たったそれだけのやりとりなのに。
胸の奥が、じんわりあたたかくなる。


“先生と一緒に”――
ただそれだけで、こんなにも安心するなんて。


先生がベンチに腰を下ろし、私もその隣に座った。
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