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魅惑の恋【短編集】

第37章 禪院直哉の溺愛奴隷✿禪院直哉✿裏


次の日は夜までずっと、玩具がナカで緩く震えていた。もどかしい刺激に、ずっとふわふわして、直哉様のことしか考えられなくなる。欲しくて、堪らない。

1日の仕事を終わらせ、直哉様の部屋へ向かう。やっと、玩具を取ってもらえる。でもその前に、楽にしてくれないだろうか。

「美影か」

「へ?……甚壱さん。こんばんは、お疲れ様です」

廊下を歩いていると、突然声をかけられ、慌てて頭を下げた。甚壱さんも従兄妹だ。

早く切り上げて直哉様のところへ向かいたいのだが、何か話があるようだ。「来い」と言われたので後をついていくと、甚壱さんの部屋に向かっているようだった。

ずっと身体が火照っていて、少し息が荒くなる。なんの用だろうか……早く済ませてくれ……。

「……お前、直哉に何か盛られたのか?」

気付かれてしまったようだ。私が今、どんな状況か。

甚壱さんは私の肩を抱き、引き寄せる。淡く火照っていた肌が一瞬にして、震え上がった。鳥肌が立つ。――触れられたくない。

「甚壱さん、あの……やめてください……」

「少しくらいいいだろ?直哉もしてることだ」

ふわふわとした足に力を入れ、踏ん張る。このまま甚壱さんの部屋に行ってはいけない。身体が警報を鳴らしている。

「やっ……直哉様……」

「なにしてはるん?遅い思たら……美影ちゃん、嫌やないん?俺以外に触られるんの」

背後から聞こえた声に大きく反応する。冷えていた身体が、少しずつ温度を取り戻していった。

必死に直哉様に手を伸ばすと、甚壱さんの手が肩から外れる。すぐに直哉様の背中に隠れた。
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