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魅惑の恋【短編集】

第37章 禪院直哉の溺愛奴隷✿禪院直哉✿裏


直哉様は近づいてきて、頬を撫でた。いまその目を見てしまうと、勘違いしてしまう。本当は直哉様は私に触れて、可愛がりたいのではないのかと……。

優しくて、愛おしそうに見つめる、その瞳。その目を見ていたいのに、私のナカで暴れ回る玩具のせいで、目を開けていられない。

「あぁあッ!……な、おやさま……ふっ、ん……直哉様の、ください……ぁ、ああっ!!」

「欲しがりやな、美影ちゃん。あげるわけないやろ。欲しいんやったら、それ相応の理由が必要や」

理由?理由ってなに……直哉様はどんな理由が欲しいの?ちゃんと考えたい。それでも、そんな隙を与えてくれないのが、直哉様。

直哉様に手を伸ばしても、その手を取ってはくれない。障子戸の外から声がかかり、直哉様はそちらへ行く。

どうして私は……直哉様の為に、"初めて"を残しているのだろう。

着物を持った直哉様が近づいてくる。玩具の振動は鳴り止まない。早く止めて欲しい。

「美影ちゃん、着ぃ?」

「はい……っ、ぁ……」

差し出される着物を受け取りながら起き上がる。足に力が入らないけど、言われたことはちゃんとしなきゃ。

震えながら必死に立っていると着物を取られ、着せてくれる。主人になんてことをさせているんだろう。それでも、何も言えずに大人しく着せられていた。

布団に連れていかれ、玩具は大人しくなる。直哉様に抱き締められ、そのまま眠った。
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