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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第1章 【弟】




家に帰ると、玄関前で、俺の弟ーー昴がぶすっとしていた。


ーーあっやべっ。


「遅いよお兄ちゃん...」


ちょっと泣きそうになってる。
大きな瞳をわなわなと震わせて..。


まぁ、外見だけで言えば、昴はかなり可愛い方だと思う。
2次元に出てくるキャラクターのようなビジュアルだった。


「またお友達と浮気?僕より大好きになっちゃったの...?」


昴は小さな手で、俺の制服をきゅっと握ってきた。
両親は、今日は仕事で帰ってこない。


「あー...悪い悪い」


と一応謝ってはみる。
まぁ友達との時間も大事にしたいからさして悪いとは思ってないけど。


頭をくっしゃくしゃに撫でたら、だんだんといつもの昴に戻ってきた。


「お兄ちゃんっ♡ねーえっもっと僕の頭をめちゃくちゃにしてぇっ!」


...その言い回しはちょっとえっちだぞ弟。
はぁー..とため息をつく。


「昴、あのなぁ、"浮気"っていうのはなぁ...」


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