第2章 episode2
― 爆豪 side ―
『爆豪先輩っ!』
「んだよ猫女!」
俺が3年の時に入学してきた猫みてえな女―――
は、雄英の中でも注目の的で、何故か俺に懐いて休み時間に俺のところに来たり、練習を見に来たりしていた。
半分野郎【飲み会、来るらしいぞ。】
人仕事終えてシャワーを浴びようとした時に入った半分野郎からの1件のメッセージ。
液晶が消えるまでその通知を見つめ、熱いシャワーを浴びる。
気持ちわりぃくらいにやけてっだろうから鏡は見ないようにした。
ヒーロー名 ミス キット。活躍はTVやヒーロー雑誌で見たりするがあいつは素顔を出さずにヒーロー活動をしてる。
久しぶりに会ったあいつはあの頃よりも随分と大人びていやがって…
「っチ…だりいな…」
調子が狂う。
イレイザーが来てからあいつの様子がおかしい。
逃げるように喫煙所に行くあいつをバレねぇように追いかけると
『っ…たぁ…えっぐ…』
と偉く食らってるあいつがいた。
俺は勘が鋭い。だがあいつが言わないなら俺はそれ以上何も聞かねぇ。
ジロジロ見てきやがるに目をやると、ちょっと酔ってんのか目が据わっていて子猫が餌を欲しがっているような顔をしていて気がついたら喫煙所から連れ出して欲望のままに蝕んでた。