第2章 episode2
「ほーん…随分食らった面しとったけどなぁ」そう言いながら爆豪先輩もタバコに火をつける。
『てか、爆豪先輩タバコ吸うんですね』
「まーな」
迂闊にもかっこいいと思ってしまった。この人は強い。そして本当はとっても優しい。ビルボードチャートこの前見たけど、轟先輩は2位で爆豪先輩は15位だった。爆豪先輩も轟先輩に負けてないはずだけどなぁ…。
と、相澤先生の思いをかき消すように違うことを考えてみたりする。
「何ジロジロみとんじゃ」
『爆豪先輩って黙ってればかっこいいですよね〜…あっ…』
「ア”ァ”?」
ほろ酔いの勢いでポロッと口を滑らせてしまった…。
ヤバい怒ってるめっちゃ怒ってる。
喫煙所ごと爆発されるー!!!!!
と思ったら手に持っていたタバコを抜き取られ私と自分のタバコの火を消して「面貸せやァ」と私の腕を引いて喫煙所を出て誰もいない薄暗いトイレの廊下へ連れてこられる。
『ちょ、爆豪先ぱ…んんっ?!』
壁へと追いやられ、何故か爆豪先輩にキスされる私。
ドンドンと爆豪先輩を叩いて抵抗しても、分厚い胸板はビクともせず、角度を変えて私の唇を蝕む。
少し唇が離れた瞬間に逃げようとしたけどガッツリとホールドされて、唇を割り込んで舌まで侵入してきた。
なにこれどういう状況?