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【R18】俺のヒーローはαでした

第4章 1歩ずつ


響也side

捜査課に異動になって2ヶ月近く経つ。
毎日休む暇もなく捜査、逮捕の日々だ。
次から次へと事件や事故は起き、中々追い付かず後回しになっている物もある。
特にまだ公にはなっていない千明も被害者であろう事件。
Ωが同意なく性行為を強制及び撮影され、更にそれをネットで販売している疑いがある。
それが未だに捜査に踏み込めていないのは、被害届がない事と確実な証拠を抑えれていない為だ。
被害者が被害届を出さない理由は千明の話を聞いてわかった。
実際に俺が上に千明の事を話せば早いのだろうが、被害者でもない、親でもない、家族でもない俺が口を出すのは違う気がした。
千明もそれは望んでいない。
だからきっとあの時、「警察じゃない俺」に話してくれたんだろう。

「ただいま。」

時刻は深夜2時。
帰りが遅くなるのは最近はよくある事だ。
帰るといつも家の明かりは消えていて、静まり返っている。
千明も寝ているのか部屋からは物音ひとつ立たない。
起こさないように静かにリビングへ向かう。

「ただいま、優。最近遅くてごめんな。実は捜査課に戻ったんだ。未だにお前のことは思い出すけど、少しずつ慣れてきた。慣れたくないけどな。……今は千明を守りたいんだ。もちろん、優の事が嫌いになった訳じゃない。今でも愛してる。誕生日おめでとう。」

今日は日付が変わって優の誕生日だ。
こうやって話すのも久しぶりだ。

優にお祝いの言葉をかけ、お風呂場へ向かう。
シャワーを浴び、千明が作ってくれていたであろう晩御飯を口に運んだ。
作らなくていいと言ったが毎日俺の分まで準備してくれている。
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