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【R18】俺のヒーローはαでした

第4章 1歩ずつ


千明side

佐野に告白されてから3ヶ月ほど経った。
俺はまだ答えを出せずにいた。
佐野もあれからは俺にキスをして来ることも、告白してくることもなかった。
きっとアイツの勘違いだったんだろう。
そう思い、料理をしながら首輪を触る。
それでもこれをくれた時は嬉しかった。
大事にしようと思った。

「ただいま。」

「あ、おかえり。今日は早かったな。」

仕事から帰ってきた佐野は上着を脱ぎ椅子に座った。

「着替えてきなよ。もう少しかかるから。」

「そうだな。」

佐野は部屋に戻り、服を着替えて戻ってきた。
今日は荷物が多そうだな。

「荷物運ぶの手伝おうか?」

「いや、いい。明日また持っていく分だから玄関に置いておく。」

「そう?」

しばらくしてご飯の準備ができ、テーブルの上に並べていく。
佐野も手伝ってくれた。
足元にクロがまとわりついて来る。

「お前も飯食うか?」

俺が両手塞がっているのを見て、佐野がクロにご飯をあげてくれた。

「ありがと。俺らも食お。」

「そうだな。あーそうだ。その前にちょっといいか?」

「え、なに?」

真面目な話なのか俺は手に持っていた箸を再び置いた。

「明日から部署異動になった。」

「うん?それで?」

「本部の捜査課って所に行く。簡単に言えば、色んな事件を捜査して犯人を捕まえる所だ。だから帰ることが減ると思う。」

「え?」

「帰ってはくる。ただ今まで通りにゆっくり出来ない。もしかしたら帰ってこない日もあるかもしれない。だからご飯も準備しなくていい。食べれなかったら申し訳ないしな。」

「そっか……わかった。」

ちょっと寂しくなるな、と感じてしまった。
ご飯も1人、この家で過ごすのもクロと2人。
また、家に1人か。
慣れてるはずだ。
晩御飯を食べながらこれからの事を考えていた。
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