第4章 1歩ずつ
響也side
「そういや、先輩。来年度新人とか来るんすか?」
仕事中に合田が話しかけてきた。
来年度か……。
そろそろ異動の話も出てくるだろう。
「今のところは何も話は来てない。」
「ふーん。先輩は戻らないんすか?」
「そうだな…。」
優のことがあってもう2年経つのか。
今でもたまにフラッシュバックする。
「お前は行きたい部署とかあるのか?」
「やっぱり捜査したいですよ。それこそ先輩と!」
「同じ部署になったとしても相棒になれる訳じゃないぞ。」
「そんなの知ってますー。いいじゃないですか、夢見たって。」
もし、また捜査課に戻れば家に帰れることが少なくなる。
確かに捜査課はやりがいを感じるが、千明が心配だ。
上からも何度も説得されている。
「…合田、そういえば前に見せてくれたあの怪しいサイト。捜査していくって話だったよな?」
「あくまで噂ですよ?捜査課に知り合い居るんすけど、そいつも聞いたってだけですし。本来なら漏れちゃいけないんすけどね、そういう話。」
もしそれが本当なら、千明が楽になるかもしれない。
俺も力になりたい。