第31章 エルダーフラワーかローズか否か
『きっと今の彼はそんな状況なんだろう。』と思うからこそ、ついつい真剣になってしまう。
椛「では、頂きます。」
安室「はい、どうぞ。」
1つ目をまず味見すると、口の中でよく味わい、鼻に通る香りを確認する。
椛(なるほど…)
口の中の物を全て飲み込むと、コップに注がれている水を口を含んで一度口の中をリセットする。
そしてもう一つのドリアに口を付けた。
椛(ほぉ〜、なるほど♪)
同じ様によく味わい、鼻に通る香りを確認すると、口の中の物を全て飲み込んだ。
飲み込む姿を確認すると、椛に声をかける。
安室「どうですか?」
椛「はい、どちらもとても美味しいです。
ラタトゥーユ風のソースにも、ライスにもよく合っていると思います。
どちらのチーズを使うか迷っているんですね♪」
安室「おぉ!
そうなんですよ!
流石、椛さん!
どう思いますか?」
椛「どちらも美味しいですけどね♪
何も言わないで出されたら、どっちみち美味しいだけだと思いますが…
ラタトゥーユも、大分こだわって作られているんですね?
酒粕も隠し味で入ってますか?
これだけラタトゥーユこだわっていると、チーズもこだわりたいですよね。
分かります♪」
『うんうん』と頷きながら、スプーンでココットの中を確認する椛。