第43章 裏切りの擬装
高木「安室さん…
安室さん?」
高木(んっ?何だ?)
声をかけても、何か切羽詰まったように考え込んでいるのか、高木の呼び声に安室は気づかない。
先程よりも少し大きめの声で、再度名前を呼ぶ。
高木「安室透さん?」
安室「あ、はい?」
ハッとした様に顔を上げると、いつもの表情で、高木と視線を合わせた。
高木「これにあなたの名前と…
『ゴメンな』の文字を…」
安室「えーっと…
どうして?」
高木「聞いてなかったんですか?
波土さんの胸のポケットに、この紙が入っていたんです…
もしかしたら、犯人が携帯を抜いた代わりに入れた紙かも知らないので…
筆蹟鑑定をやる為に、ホール内の皆さんに書いてもらおうと…」
安室「すみません、少し考え事をしていて…
そういう事なら…」
高木からペンを受け取り、紙に文字を書き始める。
高木はその様子を確認すると、まだ書いていない大人達に向かって声をかけた。
高木「もちろん、あなた方もお願いしますね!」
そんな高木刑事と安室のやり取りを、側で見上げていたコナン。
蘭「ねぇコナン君?
梓さんの苗字って何だっけ?」
コナン「榎本だけど…何で?
…!?」
後ろから蘭に声をかけられて、質問に答えつつ後ろを振り向くと…
振り向いた先には蘭では無く、梓の変装をしたベルモットの姿が。
梓「ありがとう♡」
高木「梓さんも字を…」
梓「はーい!」
コナン「……」
高木刑事と梓さんのやり取りを、後ろから眺めるコナン。