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ハリー・ポッターと贖罪の代行者

第27章 【終わる時】


「つまり僕とアイツが、血によって引き寄せ合っている、と言うことですか?」
「まさにその通りじゃ。奇しくも君の血を利用した事によって、奴は自ら予言という曖昧なものをより強固な『宿命』へと変えてしまったのじゃ」
「でも、僕はもう死んでしまった。だから……」
「果たしてそう言いきれるかのう?」
「えっ……!?」
「ハリー、寄贈した金のスニッチは持っておるか?」

 ハリーは急いでローブのポケットに入っていたスニッチを取り出した。
 相変わらず羽根が変な方向に曲がっていて、ジグザグと変な飛び方をしている。そして見覚えのある細い字で「私は終わるときに開く」と書かれている。

「これは……まさか先生の字ですか?」
「おおっ、まさにその通り!このスニッチをつかまえた時の君の顔は一生忘れんだろう!!」

 ダンブルドアは大きな声を出しながら面白おかしく笑った。ハリーとしてはあまりカッコ良い捕まえ方ではなかったので、少し、いや、かなり恥ずかしかった。

 改めてスニッチを眺めつつ、ハリーは何が起こるのかドキドキしながらスニッチにキスをした。
 すると、丸いスニッチがパカッと開き、蘇りの石が現れた。と同時に、白い煙が立ち上り、やがて一組の男女の姿を成した。

 男性の方はハリーと同じく黒い髪で毛先がぴんぴん跳ねていて、ハリーと全く同じ背格好をしていた。
 女性の方は美しい赤い髪と、吸い込まれそうな美しいエメラルドグリーンの瞳をしていた。

「……父さん、母さん?」

 ……これは夢なのか、それとも現実なのか。もうそんなことはどうでも良い。ハリーは金輪際二度と会えないであろう両親の姿をその瞼に刻んだ。
 ハリーが小さく呟くと、リリーは居ても立ってもいられずに勢いよくハリーを抱きしめ、さらにそれを両手で覆うようにジェームズが2人をギュッと抱きしめた。
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