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ハリー・ポッターと贖罪の代行者

第27章 【終わる時】


「でも、僕は死にました。それに……先生も!」
「確かに、儂はあの晩の日に死んだ。だがハリー、君は1つ勘違いをしている」
「勘違い?」
「そう、君を倒したのは誰じゃ?」
「ヴォルデモートです」
「では、あのベンチの下にいる者は?」
「あれは――」

 ――ヴォルデモートです。とハリーは咄嗟に口にしようとした。だが、それならば何故ヴォルデモートがあんな所で、そしてあんな惨めな姿になっているのか。
 もしあれがヴォルデモートの真の姿なのだとしたら、自分を殺したヴォルデモートは何者なのか。

 ハリーが必死で頭を巡らせていると、ダンブルドアがその長い髭を撫でつけながら「ふぉふぉふぉ」と笑った。

「さて、それでは最後の授業じゃ。君はヴォルデモートに殺された。いや、殺されなければならなかった。それは何故か」
「それは予言が――いや、ヴォルデモートの魂の一部が、傷と一緒に僕に刻み付けられたから?」
「その通り、君はヴォルデモートが予期せず作り出した7番目の分霊箱だったのじゃよ」

 7番目の分霊箱と聞いて、ハリーはギクリとした。何故なら7と言う数字は魔術の中でも最も強い意味を持つ数字だからだ。
 自分がそれに相当するなんて、ヴォルデモートとの因縁が、目に見えない何者かによって運命づけられているような気がしてならなかった。そう、まるであの予言の様に……

「それでは先生、あの予言は今も生きているんですか?」
「おお、あの予言か。確かに生きておるとも。アヤツの中に流れている、君の血と共にな」
「僕の血と一緒に?……そうか!!」

 それは忘れもしない、3年前のことだ。ヴォルデモートは自分の肉体を復活させる際、ハリーの血を混ぜていたのだ。

「アイツが復活した夜、アイツは僕の血を利用した!!」
「さよう、血は水よりも濃い。君の中に流れる母君の血が、アヤツの中にも流れることになった。それにより、君とヴォルデモートはある意味双子の様な関係になったのじゃ」

 あんな奴と双子だなんて、不快になるだけだ。
 そう思ったハリーが顔をしかめると、ベンチの下にいた赤ん坊の様なヤツも、不快そうに小さく悲鳴をあげた。――そうか、双子の様な関係とはこういう事か。
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