第26章 事変
2018年10月31日。
ついにこの日が来た。
悟とのデートもそうだけど、一番はお兄ちゃんとのサプライズが楽しみで仕方が無い。
なんて心を躍らせていたけど、私はここで重大なミスに気付いた。
どこでお兄ちゃんがサプライズをするのか分からないということ。
連絡先を交換すればよかった。
懸念していた……私としたことが。
でも、なんとかなるか。
お兄ちゃんだし。
もしかしたら向こうから来てくれる可能性だってあるかもしれないからね。
顔が自然と綻ぶ。
ウキウキしながら部屋を出て、私はデート場所へと向かった。
どこに行くかは悟が決めるって言っていたから私は何も知らないからただ悟の隣を歩いて着いて行くだけ。
「どこに行くんだ?」
「秘密」
クスリと笑う悟はどこか楽しそうだ。
そして辿り着いた場所は、五条家の本家だった。
いや、なんで……?
「もうみんなには話してあるけど、一応挨拶はしておかなくちゃね」
「ちょ、待て待て待て待て!!!!話ってなに⁉挨拶って何⁉」
「え、結婚の挨拶だけど?」
「けっ……⁉」
さも当たり前でしょみたいな顔をしてるけど、全然当り前じゃないし何よりびっくりしすぎて頭の整理も心の準備も何もかもができていないんだけど。
結婚⁉
悟と私が⁉
そんなの、だって……。
そもそも私はまだ学生だし、何より五条家に嫁ぐだなんて……。
もっと由緒正しい家柄の人とかいるだろう。
ご当主が黙って……あ、五条家の当主コイツだった。
でも待て待て待て待て!!!
全然理解が追い付かない……!!