第26章 事変
嘘をつけないオマエだから、今までの反応は演技ではないと思うけど、それでも僕は少しばかりお前を疑っている。
オマエはどっち側の人間なのか。
ハッキリとした君の答えを聞かせてくれ。
「、僕のことどう思ってる?」
どう答えるかで、僕の中にある疑心はどちらかに傾く。
ズルい聞き方をしていると思うけど、オマエの本心を聞き出すにはこれしかない。
できれば。
嘘でもいいから僕たち側だって言って欲しい。
僕の事を本当に好きで本当に殺したいのであれば。
「術師側の人間」でも「好き」という一言でもなんでもいい。
その言葉を僕は嘘でも信じよう。
だが、は僕が予想していなかった言葉を吐いた。
思わず声を上げて笑ってしまったが、成程。
らしいと言えばらしい答えだ。
君のその言葉を僕は信じるよ。
「閉門」
箱が閉じられる最後の瞬間まで、は僕から視線を外さなかった。
一筋の涙が頬を伝っていたけど、力強い眼差しに僕は小さく笑う。
嘘をつけない君の本音を、確かに受け取ったよ。
―――そして僕は、封印された。