第25章 懐玉
壇上の下には、各支部長、代表役員、会長、その他大勢の太客が揃っている。
マイクを手にし、私は彼等に言った。
「今この瞬間からこの団体は私のモノです。名前も改め皆さんは今後、私に従って下さい」
反対多数。
こんなのは予想の範囲内。
「困りましたね。そうだ!!園田さん、よろしければ壇上へ。そう!アナタです!!」
壇上へ上がった猿を私は猿共の目の前に殺した。
青ざめる彼等は声すら出ないようだった。
マイクを投げ捨て、頬に着いた汚い血を拭う。
「私に従え、猿共」
弱者は猿。
猿は嫌い。
それが私の選んだ本音。
本音に従って生きていく。
あとは術師だけの世界に向けて動くだけ。
呪いの生まれない理想の。
そのためなら私は――――――。
一筋の涙が頬を伝った。
これは恵の雨だ。
さよなら、旧世紀。
ようこそ、新世紀。
新たな時代の幕開けだ。