• テキストサイズ

【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第14章 明日







しばらくすれば、伊地知さんが調べてきた資料などを持ってやってきた。
休憩室から会議室のような場所へ移動する私たち。
ホワイトボードに地図をくっつける伊地知さん。
黒い丸や矢印などが書き込まれている。

「ここ最近の失踪者、変死者、"窓"による残穢の報告をまとめました」
「これである程度は犯人のアジトが絞れるってわけか」
「おっし!!乗り込むか!!」
「脳筋野郎。絞れただけだわ。……そうだよな?」
「夏油さんの言う通りです。"ある程度"しか絞れていません。私は調査を続けますので、お二人は別の仕事を」

七海はそう言って、眼鏡のブリッジを中指で押し上げる。
私と虎杖に与えられた仕事。
それは映画館にいた吉野順平という男の調査をすること。

吉野は映画館で死んだ3人の高校生と同級生だと言う。
映画館の監視カメラにはスクリーンに続く通路のみにしか設置されてはいなかったが、そこに映る吉野の佇まいからしてこいつが呪詛師である可能性は低いと七海は言う。

「ただ、被害者と関係があるとなれば話は別です」
「ジュソシ?」
「悪質な呪術師のことです」

一瞬、七海と目が合った気がした。
サングラスかけているせいで、確かではないけど。

「手順は伊地知君に任せてあるので、3人で吉野順平の調査をお願いします」

虎杖と伊地知さんは敬礼のポーズをして部屋を出ていく。
私はその後ろをついて行くふりをして、部屋へと戻る。



/ 844ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp