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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第26章 事変








人の波を押しのけながら私は走った。
そのすぐ後ろでは、悟が領域展開をしていた。
たった0.2秒の。
非術師にとっては何か月分の情報が流し込まれるだろうが、それでも何もしないよりはマシなのかもしれない。

走る足を止めずにただお兄ちゃんの姿を探した。
悟の元には行かせないために。
その時。

「ベストタイミングだ」

何処から現れたのか、私の目の前にはお兄ちゃんがいて鳩尾を殴られた。
衝撃で蹲るとそのまま腕を掴まれ悟の所へと連れて行かれる。
鍵を取り出して攻撃をしたいのに、両手を掴む手が強すぎて振りほどくことができない。
どんなに暴れても意味が無くて、ついに悟のところまで逆戻りしてしまった。
少し離れた場所から、お兄ちゃんは何かを取り出して悟の足元に投げた。

副都心線地下5階に放たれた改造人間を鏖殺した悟は少しだけ疲労しているのか、足元のそれに気づいていない。

「悟!!逃げろ!!」

それが一体なんなのかは知らないけど、ヤバい事だけはわかる。
この場所から一刻も早く逃げて欲しくて叫んだけど、疲弊しているのか悟の反応は少しばかり遅かった。

「獄門疆、開門」

四角い白い箱が開いた。
真ん中にある不気味なデカイ一つ目が悟を映す。
じっと見つめること数秒。
その場を離れようとした悟の前に、お兄ちゃんは私の腕を引いて笑顔で現れた。

「や、悟」
「は?」

驚きを隠すことのできない悟の瞳が私を見つめ、徐々に不審な目へと変わった。






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