第26章 事変
「、起きて」
身体を揺さぶられ、目を覚ます。
寝ぼけた顔で悟を見ると、「悪いけど、急いで支度してくれるかな」と、真剣な声が飛んできた。
その声にぼうっとする頭が覚醒する。
「何かあったのか?」
「渋谷に"帳"が降ろされた」
それだけ?
"帳"が降ろされただけで悟を指名するか。
ていうか、色々混乱してたせいで頭から抜けてたけど、お兄ちゃんとのサプライズまだできてない。
どっちを優先するべきかと言えば任務なんだけど……。
あーもう!!なんでこんなタイムング悪く"帳"が降りて悟が指名されんのかな!!
地団駄を踏みそうになる私に、再び衝撃な発言が飛んできた。
「、君も指名されてる」
「……え?」
「詳しい事は移動しながら話すから」
どういうことだ。
悟の単独だと思ってたけど、私も?
それ程までにヤバい状況だとでもいうのだろうか。
移動しながら五条は今回の内容を話してくれた。
2018年10月31日19:00。
東急百貨店、東急東横店を中心に半径およそ400mの"帳"が降ろされたこと。
"帳"の内容は「一般人のみが閉じ込められる帳」だということ。
そして私と悟の2人を連れて来るようにと指名されたこと。