第6章 きおく 沖田さん
きらきら
「~~~!」
(喜んでるみたい)
ザッ
「これはこれは」
「あっ、こんにちはジャックさん」
「····(ジャックさんだ)」
見た目はかなり良さげな人には見えるけど···史上最悪な殺人鬼の異名··
ぱちくり
「これはこれは、✿さんの子でしょうか?」
「あっ、この子は··沖田さんですよ。何かあったか分かりませんが」
「····(何故だか、昔を思い出しますね)」
『私だけの子よ』
「·····」
(またあの顔だ)
時折
ほんとちょっとした時にだけ見せる顔
寂しいようで泣きそうで
私が··泣いていた時と同じ
「沖田さん」
「··?」
「ジャックさん、沖田さんを抱っこしてみてください」