第6章 きおく 沖田さん
(小さい沖田さん、大人しいな)
じ~~~
「····」
(凄く見られてる、記憶まで消えたのかな?)
(あの魔法使いさんには感謝しないとね)
✿✿✿
『出来た!』
『また何か摩訶不思議な物を』
『今回はマジな摩訶不思議さ!』
『え~どんなのですか?』
『小さくなる薬だ』
『ほほぉ、それはそれは凄い事じゃの』
『小さくなる、魔法使いさん』
『なんだ、鬼の子よ』
『それ···』
✿✿✿
(僕が飲んで小さくなった姿を見てもらいたいとは言えないから···)
(沖田さんはお母さんの記憶があまりないんだよな。ずっとお姉さんと近藤さん)
「沖田さん」
「うん?」
「戻るまで私が沖田さんの母になりますね」