第16章 day12 イレイザーヘッド 相澤消太
相澤side
ファットガムから無事に切島やヒーリングガールが任務を終えたとの報告を受けて
昨夜は早めにベッドに潜り込んだのに
全く寝付けずに朝を迎えた
苦しい程の疼きと
みっともないほどの嫉妬心
ここ最近の寝不足の原因は全部これだ
生徒を救う
最初に決めた事だ
先生の身体の為にもホークスに頼るしかなかったのも致し方がない
命には変えられない
そんな事分かっている
それでもやはり
好きな奴を他の男に抱かれるというのは
日を増すごとに頭がおかしくなりそうだった
「ここまで重症とは‥情け無いな‥」
時計を見ると切島やヒーリングガールが帰ってくるまであと数時間ある
邪念を洗い流すように熱いシャワーを頭から浴びて
黒い衣服を見に纏った
こんな異常事態でも授業はある
平常運転で振る舞っているつもりだが
正直A組の生徒や物間や心操をみるだけで
先生との情事を想像してしまって
頭痛がする
「情けない‥」
『相澤先生?大丈夫ですか?』
「ーっ‥大丈夫だ‥帰ってきたんだな‥」
突然至近距離にひょっこりと現れた先生がまだ少し心配そうに小首を傾げたあと
さらに距離を詰めてくる
『ただいま戻りました!切島くん、とっても凄かったんですよ!たこ焼きも美味しかったですし‥あっ!大阪のお土産も買ってきたのでまたお昼休憩の時に渡しますね』
キラキラと目を輝かせながら
切島の活躍やファットとの話
たこ焼きや大阪の事について話すその姿にふと肩の力が抜ける
「ふ‥」
『!!』
「‥どうした?」
『いえ‥相澤先生の笑顔‥なんだか、レアだなぁと思いました』
「そうか?」
『そうですよ!とてもしんどそうなお顔をされてたので少し安心しました』
まだ心配そうな優しい眼差しのまま俺を見つめて
伸びてきた指先が目の下のクマをなぞる
それだけで
心臓がどくりと音を立てて
こんな少しの触れ合いだけで
熱を持った中心が固く布を持ち上げた
額にはじわりと汗が滲むのが分かる
あぁ
やっぱりダメだ
我慢ができそうにない