第15章 day11 切島鋭児郎
皆んなに心配をかけないように必死で我慢していたけれど
堰き止めていたものが一気に放たれたように身体がキツくなって
肩を借りないと歩くのもままならないくらいだった
「せんせー‥あとちょっとで着くから!」
ファットさんが用意してくれていたというホテルについて
部屋の鍵をかけると同時に
へたりと床に座り込む
「先生っ‥?」
『ごめんねっ‥身体が‥もう‥‥』
「俺もっ‥」
床に座り込んだ身体を軽々と持ち上げられると
お部屋の真ん中にある大きなベッドに組み敷かれる
「付き合うより前に‥抱くのは‥男らしくねぇのは分かってるけど‥今日だけは‥‥でも‥‥いつか必ず立派なヒーローになってその時にもう一回正々堂々告白させてください!」
勢いよくそう言うと
右手で頭を抱き寄せられて
唇が重なり合う
指先が
逞しい上半身に触れて
さらに体温が上がっていく
少し乱れた赤い前髪がはらりと落ちて
いつもの明るい切島くんとは違う表情
固く熱を持った
下腹部がグッと押しつけられる
『切島くんっ‥‥』
「せんせーっ‥」
『ッ‥』
コスチュームのジップを下げられると露わになった胸元に口付けが落とされて
そのまま下着を下ろされると
すでに反応してしまっていた胸の頂きに
かぷりと軽く噛みつかれる
少しギザギザと尖った歯
噛まれたかと思うと
ねっとりとあったかい舌が絡みついてきて
強い刺激と
快楽に腰が浮いてしまう
「せんせー気持ちいいっ‥?」
強請るような上目遣い
腰のベルトをカチャカチャと外す音が聞こえる
『んっ‥‥気持ちいいっ‥‥』
胸元の薔薇が熱を上げて
じくじくと疼いて仕方がない
すでに下着から出された熱を右手で掴みながら
私の恥ずかしいところにあてがわれる
「挿れるけど‥‥痛かったらすぐに言ってくださいよ‥?」
『う‥ん‥っ‥』
グッと力をかけて押し進んでくる熱に息を呑む
「あー‥すげぇ好き‥」
真っ直ぐに思いを伝えてくれる切島くんの熱に溶かされながら
大阪の熱気にも負けないほどの熱い夜が過ぎていった