第24章 Genesis3:9
「俺のやったことだと…?それはおまえの母親に…」
「父さん、今俺はあなたと話してる!」
「俺は洋子に子供のことは任せて…」
思わず目の前のテーブルの天板を強く叩いた。
ビクリと父親の動きは止まった。
こうでもして制さないと、とめどなく言い訳を並べそうだった。
そんなものはもういらない。
俺は俺の事実を伝えたいし、事実を知りたい。
「今俺は、俺の生物学上の父親である、あなたと話している」
「生物学上などと…」
「金は貰いましたよ。あなたの働いた金。それで育てて貰いましたが、あなた方には育てて貰っていません」
きっぱりと言い切ると、父親は少し怯えた顔をした。
今までまともに見たこともなかった俺の顔を、まざまざと見て何を思っているのかは知らない。
「…現にこの半年間だって…あなた方は俺に何をしてくれましたか?むしろ見捨てましたよね?今更、こちらの病院に来いは、身勝手な言い分だとは思わないんですか?」
そう言っても、父親は俺の顔を見たまま何も言わなかった。
「修のスペアが必要なんでしたら…愛人にでも、もう一人産ませたらどうです?」
皮肉を込めてそう言うと、父親は少し顔を歪めた。