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【鋼の錬金術師】紅の幻影

第14章 鋼の錬金術師







外へ出ると、アルフォンスくんが地面に錬成陣を描いている最中だった。
錬成陣を描き終えると「じゃあ、いくね」と地面に両手をつく。
青い錬成反応と共に錬成陣の中央に馬の形をした物体が錬成された。

「ほー。早くて正確になったな」

尊敬している人に褒められたアルフォンスくんは嬉しそうに笑っている。
エドワードくんも「次、オレ!!」と意気込んでいるところを見るとイズミさんを本当に尊敬しているんだろう。
こうしてみると母親と息子そのものだ。

エドワードくんは「へへ」と軽く笑うと、掌を合わせ錬成しはじめた。
出来上がったのはアルフォンスくんと同じ馬の形をした物体だったが、羽や牙、角が生えている。

「感性と言いますか、美的感覚が壊滅的に最悪ですね」
「んだと!かっこいいじゃねえか!!」
「兄さんの錬成はもっとこうディティールがだねぇ!」
「なんだよっ!オレのセンスに文句あんのか!」
「……………まぁ、人それぞれですよね」

精一杯のフォローをしてみるがやはり何度見ても……。
はっきりと本人に伝えることはしないけど、本当にダサい。

いつものようにぎゃいぎゃいと口喧嘩を始める兄弟を眺めていると、イズミさんがエドワードくんに「錬成陣なしでできるのか」と聞いた。

「え?はい、一応……」

エドワードくんの返答を聞くと彼女はアルフォンスくんをじっと見つめたあと、「エド」と名前を呼び、

「おまえひょっとして……。あれを見たのか?」

あれ。
それだけで、わかってしまう。
私達が見たもの。
それは同時に禁忌を、人体錬成をしたということでもある。





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