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【鋼の錬金術師】紅の幻影

第14章 鋼の錬金術師







暫くすればテーブルには、スパゲッティや骨付きのローストチキン、厚切りハムのサラダ、かぼちゃスープに、グラタン、他にもたくさんの料理が並んだ。
こんなにたくさん作っていたのか。
料理の一つ一つにイズミさんの愛を感じる。

従業員のメイスンさんもお昼休憩を取るために、一緒のテーブルを囲んだ。
私も相当お腹は空いていたけど、エドワードくんも相当空いていたのだろう。
次々と料理に手を伸ばして勢いよく頬張っている。

「へぇーーー。世の中にはあくどい奴がいるもんだねぇ」

食卓を囲みながら、今までの旅のことを話すエルリック兄弟。
その姿はまるで、家族に今日あったことを報告する子供のよう。

「オレもムカッ腹立ったからさ、東方司令部の大佐にチクっといた」
「馬鹿だねぇ。炭鉱の権利書をそのまま持ってりゃ老後も安泰なのに」
「そう言えば、ヨキ中尉はあの後すぐに解任されたそうですよ」
「へー。大佐にしては仕事が早いじゃん」
「あんまり危ない事しちゃダメだぞ。子供なんだから」

分厚い肉を噛みちぎりながらシグさんが言う。
本当、その通りです。
監督不行き届きで申し訳ない。

「ボクは平和に生きたいと思ってるんですけど、兄さんがねぇ……」

エドワードくん程ではないとはいえ、結構アルフォンスくんも物騒な時あるんですが……。
なんて口には出さなかったが、意外と強かなところがあるんですね、あなたは。




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