第14章 鋼の錬金術師
「それよりおまえ達、昼メシは食ったのか?」
ぐぅ~~~。
と、タイミングよく私のお腹が鳴った。
みんなの視線が集まり、慌ててお腹を抑えた。
「その様子だとまだみたいだね!!」
「す、すみません……」
「意外と食い意地張ってるよな、って」
「さんも兄さんだけには言われたくないと思うよ」
「すぐに準備するから待ってな」
「私も手伝います……!!」
「客人は大人しく待ってればいいのよ」
白い歯を見せて笑うイズミさんはシグさんと一緒にキッチンへと消えていった。
なんでこういう時にタイミングよくお腹は鳴るんだろう。
「!苦手な食べ物とかあるか!?」
「な、ないです!!なんでも食べれます!!」
奥からシグさんの声が聞こえ、咄嗟に応えた。
すると隣でエドワードくんが「食いしん坊かよ」と口角をあげて笑ったから、
「実は私牛乳がとても好きなんですよ。特にホットミルクが。イズミさんたちに頼んで出してもらいましょう。人数分」
「すみませんでした」
「息ピッタリだね、二人とも。漫才でもみてるみたい」
アルフォンスくんに食って掛かるエドワードくん。
先ほどまでの重い空気はどこにもない。
父親の存在は気になるが、まだもう少し先になるかな。
人に話したくないことだってあるだろうし。
私だってまだ彼らに隠していることもあるんだから。