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【鋼の錬金術師】紅の幻影

第14章 鋼の錬金術師







家の中へ入り、エドワードくんはイズミさんに賢者の石について尋ねた。
彼女なら何か知っているかもしれないと思っていた兄弟だが、イズミさんの反応を見る限り知らないみたいだ。

「そんな伝説でしか存在しないようなモン研究してどーすんの?」
「いやっ……、ほら知的好奇心と言いましょうか!」

元の身体に戻るために探しているって言えばいいのに、なんで濁す……、イズミさん達は彼らが禁忌を犯したことを知らないのか?
知っているもんだと思っていたけど、これも私の勘違いというか思い違いか。
考えてもみれば、人体錬成なんてほいほい人に言うことでもないし、師匠と弟子であればなおさらか。

「………賢者の石ねぇ……」
「そういえば、この前の旅行でセントラルに寄った時、石にやたらと詳しい錬金術師に会ったよな」

顎に手を当てて考え込むイズミさんにシグさんが言った。

「ああ、あの男!えーとたしか……、"ホーエンハイム"って名乗ってたっけ」

ホーエンハイム。
その名前が出た途端、兄弟たちの様子が変わった。
アルフォンスくんは身を乗り出し、その人について詳しく知りたがり、エドワードくんは拳を強く握り締め俯いた。

背が高く金髪でメガネをかけたあごに髭を生やした男性。
彼らとどういった関係なのだろう。

「生きてたんだ……」
「知り合いか?」
「……父親です。ボク達の……」

彼らと一緒に旅を共にしてから初めて聞く父親のこと。
母親のことはよく話してくれていたが、父親のことは一切話そうとしなかったからずっと気になってはいたが、まさかここで聞くことになるとは。





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