第14章 鋼の錬金術師
目を見開き思わず口を押えてしまうほどの衝撃。
「おまえの噂はここまでよ~~~~~~く届いてるぞ、この馬鹿弟子が。軍の狗に成り下がったって?ああ?」
ゆっくりと扉を開き出てきたのは細いドレッドヘアーをポニーテールにしたスタイル抜群の女性だった。
この方が、もしやイズミさん……?
彼女はアルフォンスくんの手を取ると、そのまま少ない動きで彼を地面に倒してしまった。
びょ、病弱だと言っていたような気がするけど、私の聞き間違いだろうか。
それほどまでにイズミさんという方はとてもお強い……。
「師匠、具合悪いんじゃなかったんですか~~~」
アルフォンスくんが気になっていたことを聞いてくれた。
「何を言う!おまえ達が遠路はるばる来たというからこうして……」
ごばぁ。
急に血を吐くイズミさん。
やっぱり病弱なのは本当なのかもしれない。
慣れているのか旦那さんはイズミさんの身体を支え、そんな旦那さんを抱きしめるイズミさん。
人は見た目によらないという言葉をこの短い時間で何度思い知っただろう。
それほどまでにいろいろと驚くことが多すぎた。