第14章 鋼の錬金術師
「よかったですね、タイミングが良くて」
「「まだ旅行に行っててくれればよかったのに……!!」」
「……本来の目的を忘れてませんか、あなたたち」
大人相手にもそう簡単に怖がったりしない兄弟だからこそ、どれだけ怖い人物なのかと身構えてしまう。
すると、店の奥からドスドスと大きな足音を立てて髭を生やした大柄な男が出て来た。
右手には刃渡り十何㎝の包丁が握られている。
ごくりと、無意識に生唾を飲み込んだ。
…………たしかに、あなた方の師匠はとても怖い方みたいですね。
「エド……か?」
師匠さんは、エドワードくんを見ると目を見開き左手を勢いよく伸ばした。
殴られる!!
そう思い彼の腕を掴み引こうとしたら、師匠さんはエドワードくんの頭をぐわしぐわしと撫で始め「大きくなったな」と言った。
なんて、失礼なことを考えてしまったのだろう。
人を見た目で判断するとは……!!
掴んでいた腕をそっと離した。
師匠さんはアルフォンスくんにもエドワードくんと同じように頭を撫でた。