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【鋼の錬金術師】紅の幻影

第14章 鋼の錬金術師







――・アールシャナside――





ダブリスの街に着くと、兄弟たちは迷うことなく目的の場所へと向かう。
まるで、子供が家に帰るようなそんな足取りで。
話を聞く限りでは、師匠に会うのは久しぶりだとか。
それでも道のりを知っているということは、彼らにとっては大きな存在なんだろう。

そう思っていると「とうとう来ちまったなぁ……」としんみりとしたエドワードくんの声が聞こえた。
見ると、「MEAT」と書かれた看板が堂々と掲げられている。
精肉屋を営んでいたのか。

「へいらっしゃい!!」

その時、後ろから急に大きな声がし私もエドワードくんもアルフォンスくんも驚き、その場に尻餅をついた。
ドキドキと心臓が鳴りやまない。
びっくりしすぎて死んだかと思った。

「あれーーー?エドワード君?ひっさしぶりぃ!!」

大きな声の男性―――メイスンさんはどうやらこの店のスタッフらしくエルリック兄弟とも知り合いのようだ。
あっはっは、と気持ちのいい笑い声とともに大きな手でエドワードくんの頭をばすんばすんと叩いている。
親戚の人みたいな雰囲気だなぁとぼんやり考えてしまうのは、この人が根っからのいい人だからかもしれない。

「イズミさんに会いに来たんだろ?待ってな。今呼んで来てやっから」

イズミさんと言う方は旅行へと出かけていたらしいが、ちょうど先日帰ってきたとメイスンさんは言った。





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