第13章 あんたたちの代わりに
お医者様の検診では母子ともに体調は良好らしい。
産後の処置も適切だとお褒めの言葉も貰った。
「初産の立ち合いなんて大人でもびびっちゃうのに、たいしたものだ」
「いえ、もう必死で何がなんだか!それにさんもいてくれたし、支えてくれたから……」
「ウィンリィさんの覚悟があってこそです。あなたの手は二つの命を救いました。素晴らしいことです」
「は、恥ずかしいな……」
顔を真っ赤にして俯くウィンリィさん。
そんな彼女をみんな温かい眼差しで見つめた。
その後、ドミニクさんの下で機械鎧の修行をしたいという話になったが、弟子は取らないと言う事で却下されてしまった。
しかし、腕のいい技師を紹介すると言う形で丸く収まった。
ラッシュバレーで機械鎧を学び腕を磨く修行をすることを決めた彼女は、これから先もっとたくさんの人を救っていくだろう。
なんて素敵なことだろう。
キラキラと輝いて眩しいくて、目を細めなければまともに彼女を映すことができないほど。
その夜。
みんなが寝静まったあと、私は玄関先で星を眺めていた。
今日は貴重な経験をした。
出産の立ち合いをまさか自分がするとは。
深く息を吐きだし、自分の掌を見つめると小さく震えているのがわかった。
今になって安心しているなんて。