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【呪術廻戦】撫子に口付けを【短編集】

第19章 【宿儺/コミュお題夢】氷霜の契り




宿儺はゆめを抱き寄せ、その薄い衣の中に手を滑り込ませた。


逢瀬で幾度となく思い知らされてきた体温。


ゆめの肌は、冬の気配を帯びて冷えていた。

触れられるたび、思い知らされる熱。

舐られたところから過敏になっていく。

火傷かと錯覚するほどに、じんじんと体の芯に響く。



相反する二つの体温が、冬の夜に溶け合う。



「宿儺様……私は、あなたを殺すためにこの毒を捧げているのではありません」



ゆめの声は震えていた。

恐怖ではない。

抑えきれない感情が滲む。

彼から与えられる恍惚は、すべてを投げ出して浸かっていたくなるほどに危険な甘さを含んでいた。


宿儺の唇が、彼女の耳元を掠める。その吐息は熱く、彼女の冷えた肌を焦がす。



「オマエを喰らってしまえば、この味も終わる。今はまだ、生かしておく」


それは愛の告白などではなく、絶対者による捕食への猶予であった。

しかし、ゆめはその残酷な言葉に、どうしようもない昂りを感じた。

心臓が、激しく打つ。

生きている。

この瞬間、確かに生きているのだと実感する。



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