第56章 ハロウィンの花嫁〜復讐を誓う民間組織〜
ーー貴方side
薄らと目を開くと薄暗く広い空間にいた。零さんがいた場所とは違うジメジメとした場所。段々と記憶が蘇り横を見るとまだ気を失ってるであろう千葉刑事の姿。起こそうと思い、立ちあがろうとしたが手足を縛られて身動きが取れず座られていた椅子から落ちてしまった。
雪「いっ……!」
?「何をしている」
雪「え、あ……」
?「……暴れたら危ないだろう」
現れたのはカボチャ頭の人物で声からして女性。その後ろには体型からして男性が2人立っていた。私はその女性に改めて座らされる。
雪「あ、ありがとうございます。……あの、此処は?」
?「……地下貯水槽だ」
雪「そう、ですか……」
?「………」
意外にも答えてくれた女性。私を攫ったにしては何処か優しい彼女に私はまた質問しようとしたが扉が開く音と階段を降りる音が鳴り響き、一気に緊張感が増すのを感じた。目を凝らせば至る所に誰か、かぼちゃ頭の人達がいる。一体どうなっているのかと悩んでいると私の目の前に、見覚えのある会いたい人がやって来た。
?「……」
雪「お兄、ちゃん?」
?「……やれやれ、飛んだハロウィンだな」
雪「……あ」
喋ったかと思えば声は高木刑事。私が目を丸くしていると視線が合い。言わないでと訴うているように見えた。きっと私達を助ける為にやっているのだろうと思い小さく頷く。
高木「千葉と雪の無事を確認し___」
?「こちらへ来なさい」
ガチャリ
高木「分かったわかった。それじゃあ聞かせてもらうか。俺をここに連れて来た理由を」
?「手荒な真似わしてすみまない」
連れ去った事を謝罪した女性は続けて、もうこうするしか手立てがないと話した。そしてカボチャ頭を取り本来の姿が現れる。金髪の女性で顔に火傷のアザが生々しく残っていた。
エレ「私はエレニカ・ラブレンチェワ。プラーミャを追ってロシアから日本に来た」
雪「ロシアから……」
正体を明かした事にエレニカさんの隣にいた男性は驚いていたが、彼女なりの本気を感じた高木刑事は話を聞く事に。